寄道しても、人生は止まらなかった
今回は、今年最後のブログとして、自分自身の人生を振り返ってみたいと思います。
うつ病を経験し、思うようにいかない時間を過ごしてきましたが、それでも「生きてきてよかった」と、今はそう思えています。
人生は一度立ち止まったり、遠回りをしたりすることがあります。
それでも、生きてさえいれば人生は続いていく。
寄り道をしながらでも、ちゃんと前に進めていた——今回は、そんな実感をお伝えできればと思います。
鬱病になったきっかけ

私は、いわゆるブラックな職場環境が原因で、うつ病を発症しました。
長時間労働、風通しの悪さ、相談できる相手の少なさ、そして上司からのパワハラ。そうした要因が少しずつ積み重なり、次第に会社へ行くこと自体に強い恐怖を感じるようになりました。
それでも、「会社を辞めてはいけない」「辞められない」という思い込みが強く、働き続けるしかないと自分を追い込んでいました。
その結果、出社することがどんどん苦しくなり、最終的にうつ病と診断されることになりました。
休職と復職を繰り返し、会社を退職

その後は、復職と休職、リワークへの通所を繰り返す日々が続きました。何度も立ち止まるたびに、「人生を遠回りしている」という感覚が強くなっていきました。
そこで私は、自分のネット上の名前を「寄道」にしました。
「遠回り」という言葉にはネガティブな響きがありますが、「寄道」なら、少し休んでからまた戻れる感じがする。そんな前向きなニュアンスを込めています。
しかし、同じ会社に戻り続けても状況は変わらないと、次第に感じるようになりました。体調は安定せず、改善の兆しも見えない。そこで、新しい環境に進む決断をし、会社を退職。現在は個人事業主として働いています。
病気の苦しさ・辛さ

うつ病は、本当に苦しく、辛い病気です。症状が重かった頃は、強い絶望感や希死念慮に悩まされ、人と関わることが怖くなりました。家に引きこもる生活が続いた時期もあります。
治療を続ける中で少しずつ体調は改善しましたが、「働ける状態」に戻すまでが本当に大変でした。体調が安定せず、1日に数時間も働けない日が続く。それでも生活のために働く必要がある。自主的なリハビリやリワークを活用し、何度も社会復帰を試みましたが、決して順調ではありませんでした。
それでも、試行錯誤を続けるうちに、少しずつ働ける時間が伸び、退職前には比較的長い期間働けるようになりました。この苦しい時期に支えてくれた家族、友人、医療関係者の方々には、今も心から感謝しています。
生きている楽しみ・面白さ

生き続ける中で、少しずつ「楽しい」「面白い」と感じられる瞬間も増えてきました。うつ症状が落ち着くにつれ、ポジティブな感情が戻ってきたように思います。
大きな転機の一つは、結婚でした。
家族と親しい友人だけの小さな結婚式でしたが、多くの人に祝ってもらい、とても温かい時間を過ごせました。特に、祖父母が喜んでくれた姿は、今でも忘れられません。
子どもが生まれたことも、大きな幸せでした。家族や親族、友人とのつながりが、子どもを通じてさらに深まったと感じています。
何より、病気で苦しい時期も支え続けてくれた妻の存在は、私にとってかけがえのないものです。
また、休職期間中に多くの趣味にも出会いました。アクアリウム、読書、ギター演奏など、以前の忙しい生活では気づけなかった楽しみです。
病気は決して望ましいものではありませんが、生き続けたからこそ得られた経験も確かにありました。
寄道しながら生きていく

振り返ると、私の人生は決して順風満帆ではありませんでした。これから先も、まっすぐで楽しい道ばかりではないと思います。仕事がうまくいかないこともありますし、今でも無理をすると体調を崩します。
それでも、そんな自分の人生を受け入れ、寄り道をしながら、自分なりのペースで生きていきたい。今は、そう思えるようになりました。
もし、同じように病気や心の不調で苦しんでいる方がいらっしゃったら、まずはご自身の命と健康を大切にしてください。必ず幸せな未来が来る、と断言することはできません。でも、生きていなければ感じられなかったこと、考えられなかったことは、きっとあります。
「生きろ」という言葉は、時に重く、厳しく感じられるかもしれません。それでも、私は伝えたい。生きていてほしいと。死にたい気持ちは、病気の影響で生まれることもあります。それは、本来のあなたの考えではないかもしれません。
だからこそ、まずは回復を最優先にしてほしい。そう心から願っています。


