教職員がメンタル不調になりやすい理由を、うつ病個人事業主が考えてみた
私が鬱病になって10年以上経ちます。その間にメンタル疾患に対しての知識や認識は、世の中で徐々に広がっていっていると思います。これは著名人の方が病気を告白して頂いたり、世の中で病気で休む人が増えたりと色んな理由があるんだと思うんですね。
そんな中、残念なことに教職員(いわゆる学校の先生ですね)のメンタル不調の休職数は増加傾向にあります。今回は、なぜ教職員の方の病気が増えているのか、鬱病当事者(といっても、私は民間で個人事業主ですが)として考察してみます。
教職員の精神疾患による休職

文部科学省は2024年12月20日、2023年度(令和5年度)公立学校教職員の人事行政状況調査の結果を公表した。精神疾患で休職する教員は7,119人にのぼり、3年連続で過去最多を更新した。
(一部抜粋)
教育職員の精神疾患による病気休職者数は全教育職員数の0.77%にあたる7,119人。前年度から580人増加し、3年連続で過去最多を更新した。性別でみると男性2,866人に対し、女性が4,253人と多く、年代別では30代が最多。勤務年数は3年未満が6割超を占めた。病気休職の要因は「児童・生徒に対する指導そのものに関すること」26.5%がもっとも多く、ついで「職場の対人関係」23.6%、「校務分掌や調査対応等、事務的な業務に関すること」13.2%となっている。
記事にある通り、残念ながらメンタル疾患による休職者が増加傾向にある状況です。私自身、病院型のリワークに参加したときに、教職員の方とお話をしたことがありますし、他の公務員で病気になってしまった方もいらっしゃいました。そんな方々との話から、教職員がメンタル疾患になりやすい理由を以下の通り考察してます。
考察①:狭い社会の多様なコミュニケーション

一つ言えることとして「学校」というのは割と閉鎖された社会だと思っています。生徒はたくさんいますが当然子供です。成長度合いも違いますし、大人としては対等に喋れる相手ではないです。そして、そんな多様な生徒とずーっとコミュニケーションを取る必要があります。人によってはリラックスができない環境と言えるかもしれません。また、昔と比べると今は生徒に寄添った対応が必要になると思います。(昔の教員には、一方的に怒り喚き散らす教員とかもいましたよね。今は減ったんでしょうね)そんなコミュニケーションを取っていたら、授業や実務、研修などの対応・準備時間が削られてしまいます。でも、全てをやらなくてはいけない。教員として、大人としての見本を見せなければならない。そういう状況なのだと思います。
加えて、この状況を相談できる相手も少ないのかなと想像してます。同僚の先生に相談したとしても、受け持っている生徒が違うので実態が分かりにくかったりしますし、他の先生も自分のことで手一杯だったり。
なので狭い社会で、配慮のあるコミュニケーションをしながら、一人で抱え込みやすい環境になっている気がします。
考察②:組織が大きいことによる改革の進まなさ

私の前職は結構な大企業でした。そんな会社で働いていて思うことは「変化がとにかく遅い」ということです。というのも、組織全体で足並みをそろえるのは凄く大変なことなので、何か一つを変えるにしてもルール作り・評価・徹底に時間とお金がかかるんですね。
学校も同じことが言えるのかなと考えていまして、教員の労働環境を改善しようにも、予算・人材の確保や仕事内容の整理、教育指導内容の変更など考慮点が多岐にわたり過ぎているんだと思います。ここに大鉈を振るうには、教育委員会や政治のトップが職業生命をかけてやる必要がある気がします。それでも、組織が大きすぎて改革を進めるのが難しいのかも・・・と感じるくらいです。
考察③:業務の多様さ

また、教員の方は「様々なことができる」ことが求められている気がします。指導、教育、引率やいじめの対応。運動会や音楽祭の対応などもされていますよね。それに加えて、授業内容が変化していくことも求められます。例えば英語教育の前倒しやプログラミング教育、金融教育なども増えてきています。
しかし、それらのことは教員の方々は一から学んで教えなければなりません。生徒とのコミュニケーションだけでなく実務や技術まで理解して日々の仕事をしなければならないとなると、マルチタスクの極致のような仕事な気がしています。
最後に
今回、なぜこんな考察をしたのかというと、自分自身が大きな企業にいて変わらない環境や文化に対して苛立ちを抱いていた時期があるからです。なので、もしかすると、教員の方にも同じような感覚があるのかもしれないと感じて文章にしてみました。
今回の内容が当てはまるのか、外れているのか。良ければブログやXにコメント返ししていただけると、勉強になりますのでよろしくお願いいたします。
最後に個人的に思うのは、学校の先生って凄くハードだし、しんどい仕事だと思います。正直、私はやりたくない仕事です。一方で、子供たちの成長を見られて、育て上げた実感なども得られる素晴らしい仕事でもあると感じています。自分の恩師にも感謝しています。だからこそ、よりより職場環境に変化していってほしいと切に願っています。


