メンタル疾患からの社会復帰のために「職業訓練校」に行った話
私は前職を退職した後、「職業訓練校」に通いました。職業訓練校は、失業中の人(在職中でも参加できるならOKですが、失業中の人が圧倒的に多そう)が無料で(といっても、テキスト代や資格試験代は払う必要があります)参加でき、失業保険の延長や給付金がいただけることもあります。
私の場合、学びたいことがあったので職業訓練に通いましたが、実は社会復帰のためにも通いました。
今回は職業訓練に通うことで、どのように社会復帰の役に立ったのかご紹介したいと思います。
職業訓練とは?

職業訓練とは、失業中であったりスキルを身に着けたい方が参加できる制度です。ハローワークに行くと大きくポスターが張られて案内がされています。またネットで「●●市 職業訓練」だったり、「△△県 職業訓練」など検索するとだいたい出てきます。
職業訓練では、特定分野の技術・知識を身に着け、資格受験などもすることができて再就職に役立つ内容が開催されています。(ただ、内容が基礎的過ぎると企業が求めていないレベルのものもあるっぽいです)
私が行った職業訓練は、以下のような感じでした。(記憶違いがあったらすいません)
- 午前9時頃開始で、50分6コマ。お昼休憩あり
- 参加したのは実践コース(ある程度専門性のある内容。基礎コースというのもある)
- 資格は3種類くらい狙える(個人で勉強すればもっと狙える)
- 定期的に小テストのようなものがあり、そちらに何度か落ちると途中退学になる
- 最終テストのようなものもあり、そちらも含めて評価される(卒業証書と通知表が渡されるイメージ)
参加した教室には十数人いらっしゃって、20代から50代の方まで幅広くいらっしゃいました。また、過去の経歴から学習が得意な方と苦手な方もいらっしゃる感じだったので、ほんと人それぞれな感じでした。
メンタル疾患者の職業訓練に通うメリット

じゃあ、メンタル疾患(私の場合は鬱病)のある私が、職業訓練に行ってどのようなメリットがあったのかご紹介します。
- 規則正しいリズム
学校なので、通学から帰宅まで毎日同じリズムでした。メンタル疾患のある方の中には、不眠症状から生活リズムが崩れたりすることもあるので、強制力のある学校というスタイルはリズムを整えることに役立つように感じました(一方で、リハビリが不十分だと毎日通うだけで辛いかもしれません) - スキルの獲得と経験
職業訓練では勉強を行いますが、それだけじゃなかったりします。資格受験や自主製作(これは通う講座次第ですが)を通して主体的に動く必要があったりします。これは仕事でも似たようなもので「言われたことだけをする」感じのお仕事って減っていると思っています。なので、仕事をするように学んでいくことで、社会復帰のリハビリにも通じると感じました。 - コミュニケーション
職業訓練校では、一緒に参加する方々とコミュニケーションを取る機会があります。ただの雑談から、再就職の不安や求人内容の共有などいろんなものがあります。一人で黙々と社会復帰を目指すと、喋る機会が少なくなってしまうので学校という枠組みでコミュニケーション取ることで訓練になる気がしました。
学校卒業後の狙っていた働き方

私は職業訓練校でスキルを身に着けて以下のような再就職をしたいと考えていました。
- 新たなスキルに近い仕事内容でパートで働く
- 新たなスキルに近い仕事内容で、障がい者雇用で働く
- 学んだものはリモートワークもある仕事だったので、在宅勤務で働く
しかし、年齢もあるのか転職活動はいまいち上手くいきませんでした。この時感じたことは「転職活動は、早めに動く」ことが大事でした。面接に慣れることや企業が何を求めているのか。そういうことを職業訓練の早い段階で理解していると、勉強の方向性も具体的になっていきます。なので、職業訓練に通う方は、スケジュールの中盤くらいにはどんどん求人応募して、場慣れしていくことをおすすめします。
では、結局私はどういう仕事に着けたかというと「個人事業主」になりました。「前職の経験+学校で学んだスキル」の組み合わせの仕事があり、その内容が業務委託だったんですね。
もともとパートタイムを狙っていたので(業務委託もフルタイムではなく、パートタイムな感じ)、個人事業主として開業し、今もその仕事をしています。
大変な面も正直ある

職業訓練に通えば、リハビリも出来てスキルも身につく。最高じゃん!と思われるかもしれませんが、人によっては大変な面もあると感じました。
- 学校の授業についていけるかどうか
私が受講した教室では、2割程度の方が途中でやめていきました。見ている限り、学習についていけない(もしくは意欲が無い)感じに見えました。なので自分にとって難しすぎる内容だと、さらに病んでしまう可能性もあるので、職業訓練の内容を事前にしっかり理解しておいた方が良いと思います。(自分に合っているか、内容についていけそうか) - 休むときに診断書が必要な場合も
職業訓練校は、「なぜ休んだのか」ということをしっかりと報告しなければなりません。これは国の制度で学校に無料で通っているわけですから、ハローワークに対して理由が説明できないといけないんですね。そして、メンタル疾患があると体調が崩れて休んでしまうこともあるかもしれません。場合によっては、医師に診断書を書いてもらって提出する必要があります。 - ストレスが溜まることも
学校という社会に参加するわけなので、ストレスが溜まる場面もあります。授業についていけない、苦手な生徒がいる、通学の電車やバスが不便。これらはリハビリになる一方で、状態が悪い方の場合は症状の悪化につながる可能性もあります。
このような大変なこともありますので、早めに主治医に職業訓練については相談しておきましょう。参加できる状態かどうか一人で判断せず、医師の判断も早めに貰えると職業訓練の参加可否や今後の働き方も方向修正ができます。ぜひ、早め早めに報連相しながら、職業訓練への参加を検討しましょう。
まとめ
- ハローワーク経由で職業訓練に参加でき、金銭面の支援も受けられる制度。
- 規則正しい生活と実践的学習が、心身のリハビリにも役立つ。
- ただし無理は禁物。訓練内容や体調を考慮して慎重に判断が必要。


