リワークの偏見と実際に通って感じたこと【体験談】
私は初めてうつ病で休職したとき、リワークに通うことができませんでした。
その理由は、リワークに対して強い偏見を持っていたからです。「怖い場所」「自分より重症の人が通う場所」――そんなイメージを勝手に抱いていました。正直なところ、「自分はまだ大丈夫だ」と思い込みたかったのだと思います。
結果として、リワークに行かずに復職しましたが、再びうつ病を発症して再休職。結局、遠回りをしてしまいました。
しかし、その後リワークに通ったことで「行って良かった」と心から思えました。今回は、リワークに対する偏見と、実際に通って感じたことを体験談としてまとめます。これから通うかどうか迷っている方の参考になればうれしいです。
リワークへの偏見

当時の私は、リワークに対してこんな偏見を持っていました。
- 重症な人が通う場所
地域でリワークを実施していたのは「病院」と「障害者職業センター」でした。そのため「自分はまだそこまでではない」と思い込み、リワークを必要ないものと決めつけていました。 - なんとなく怖い場所
当時は対人恐怖が強く、知らない人や場所に行くだけで大きな不安がありました。そのため「怖いところ」という印象を持ってしまっていました。 - 通う意味が分からない
「病気が治れば職場に戻れるのでは?」と考えていました。しかし実際には、生活リズムの回復やストレス対処法の習得など、復職前に身につけておくべきことが多かったのです。
こうした偏見からリワークを避けてしまったことを、今では後悔しています。ただ当時の自分を振り返れば、誰に説得されても行かなかっただろうと思うので仕方ない部分もあります。
リワークに行くことになったきっかけ

私がリワークに行くことを決めた理由は「一人でのリハビリに限界を感じた」からです。生活リズムを整えたり、体力をつけたり、図書館やカフェで勉強したりと、できることはしていました。それでも大きな課題である「コミュニケーション力」だけは一人では鍛えることができませんでした。
本で知識を得ることはできても、実際に人と関わる「実践の場」が必要でした。その不足を痛感し、カウンセラーに勧められたこともあり、最終的にリワークに通う決断をしました。振り返れば、この選択は大きな転機だったと思います。
リワークに通って良かったこと

リワークに通って良かったと感じた点を挙げると、次のようになります。
- 病気やストレス対処法を学べる
リワークでは基本プログラムに加え、個別対応もありました。学んだことをその場で実践できるので、知識が定着しやすかったです。 - コミュニケーションの練習になる
通所者同士で自然に会話が生まれるため、社会復帰に向けた良いトレーニングになりました。SSTやグループワークを通じて試行錯誤できたのも大きな収穫です。 - 共感できる仲間がいる
一人でリハビリをしていると孤独ですが、リワークには似た境遇の仲間がいます。互いの姿に勇気をもらえたことは、回復にとてもプラスになりました。 - 客観的な評価を受けられる
出席状況や日々の様子をスタッフが見守ってくれており、回復度合いを具体的に教えてもらえました。復職の際、産業医への報告にも役立ちました。
リワークが合わない場合もある

私自身はリワークに通って本当に良かったですが、すべての人にとって効果的とは限りません。
- 体調とプログラムが合わない場合
病院型のリワークでは方針によってプログラムが異なります。ハードな内容が合わずに体調を崩したり、逆に物足りなさを感じる場合もあります。 - 自主的に動けない場合
リワークは復職を「支援」する場所であり、手取り足取り指導してくれる場ではありません。主体的に取り組む姿勢がないと、得られる成果も限られると感じました。
まとめ
リワークに対して「怖い」「自分には必要ない」と偏見を持っていましたが、実際に通ってみると多くの学びと安心感を得られました。病気やストレス対処法を学び、仲間と励まし合い、スタッフの客観的な視点から回復度を知ることができたのは大きな収穫でした。もちろん合う・合わないはありますが、一人でのリハビリに限界を感じている方には、リワークを検討する価値が十分にあると感じます。 この記事が、リワークに通うか迷っている方の参考になればうれしいです。


